うかつなツブヤキ.6

「超能力者の太田ですっ。ううう。」

あたくしが最後に勤めていた会社は、それはそれはミョーなところでございました。入社日の朝に、神棚に向かってノリトをあげてる女子社員を見た時に、少しん?ヤバイかも?と思ったのだけど。。

例えば、ある日たまたま受付を通りかかった時に、一人の男性のお客様が立っていたので「承っておりますか?」と尋ねたら、まだとのこと。社長に面会を、と仰るので、約束の有無を伺うと「いや、特に」。名前を尋ねると名字だけしか名乗らないので(ここでは仮に太田とします)、「失礼ですがどちらの太田様ですか」とさらに聞いたら「あ、超能力者の太田っ」と答えやがった・・。

一時北野武が着てたよーな派手なセーターに、茶色がかったパーマ髪、脇にはセカンドバックを挟んで、キーホルダーちゃらちゃら言わせてる50代風のおっさん。そう言ったのは聞こえてはいたけど、まさかねと思いつつ、再度聞き直したら「だからぁー、超能力者の太田ですっ」。

どっからどう見ても、スナックの(それもあまり上等じゃない)マスターとしか見えないおっさん。でも、あたくしはぐっと奥歯を噛み締めて、一応社長秘書に来訪の旨を告げました。そしたら、秘書も「ああ、その太田様ですね」と答えたのでした。。ううっ、おっさんもおっさんなら、会社も会社だっ。

他にもワケ分からん山のよーな出来事があり、あたくしは「超能力者の太田」後半年ちょっとで、そこは辞めたのだけど、その時からフリーになって、しばらくはそこの仕事も受けてました。でも、社員じゃなくなっても、その会社の状態が変わるわけではなく、何度も頭の中が溶けそうになったのでだんだん離れていったのだけど。。

それがねー、最近またちょこちょこ連絡があるのよね。。この不景気の時に、お仕事は確かに有り難いのだけど、あの無限地獄に足を踏み入れるよりは、酒量を減らす方がまだいいわ。当時よりも、さらに磨きかかってそうだしな。。

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